
キウス周辺エリア
静かな⾃然の中で出会う
千歳の歴史と⽂化
静かな⾃然に囲まれたキウス周辺エリアは、古代から続く⼈々の営みや⽂化にふれることができる、歴史と学びのスポットです。北海道最⼤級の環状墓「キウス周堤墓群」や、千歳の出⼟品や暮らしの様⼦を紹介する埋蔵⽂化財センター、アイヌ⽂化の展⽰など、この地に息づく多様な歴史と⽂化を⾝近に感じられます。ゆったりとした時間の中で、千歳のルーツをたどってみてはいかがでしょうか。
世界⽂化遺産に登録された千歳に残る歴史の証
キウス周堤墓群

約3,200年前の⼈々が築いたとされるキウス周堤墓群は、北海道最⼤級の環状墓であり、2023年に「北海道‧北東北の縄⽂遺跡群」の⼀部として世界⽂化遺産に登録されました。円形の⼟盛りが今も残るこの遺跡は、古代の祈りや暮らしの⼀端を静かに伝えています。⼤地に刻まれた歴史の証として、訪れる⼈々に太古の時間の流れを感じさせてくれる場所です。
千歳市に集中する巨⼤な円形の墓
キウス周堤墓群は、千歳市内に9基が集中して残る⼤規模な環状墓群です。最⼤のものは直径83メートルにもおよび、広⼤な原野に静かに佇む姿は圧巻です。その形や配置にはさまざまな説があり、古代の⼈々の営みや祈りの痕跡として、今も⼤切に守られています。

歴史と自然にふれる時間
⾒学時は、ガイドによる丁寧な解説を受けることができ、遺跡の背景や歴史を深く知ることができます。また、周辺には絶滅危惧種のヤマシャクヤクやギンランなど、希少な植物も⾃⽣しており、⾃然観察も同時に楽しめる魅⼒的なスポットです。

キウスの歴史を伝える拠点が誕生
史跡「キウス周堤墓群」の保存‧活⽤を図り、その価値を未来へ継承するため、令和7年、史跡の園路⼊り⼝にオープン。キウス周堤墓群について理解を深めてもらうため、市⺠団体による無料ガイドを⾏っています。展⽰室には、写真や映像、ジオラマなどのほか、儀式に使われたとされる「⽯棒」など、過去の発掘調査で⾒つかった貴重な出⼟品(実物)も展⽰しています。

千歳の歴史‧⽂化を⾝近に学べる
千歳市埋蔵⽂化財センター

千歳市内で⾏われた発掘調査の成果をもとに、縄⽂‧続縄⽂時代を中⼼とした千歳の歴史と⽂化をわかりやすく紹介する施設です。実際に出⼟した⼟器や⽯器などの展⽰に加え、暮らしや技術を伝える解説パネルや模型もあり、当時の⼈々の営みに触れることができます。
出⼟品と資料から⾒えてくる千歳の歩み
市内各地で発掘された土器や石器、生活道具などを通して、縄文・続縄文時代から続く千歳の人々の暮らしの変化をたどることができます。実物資料の展示とともに、当時の暮らしを再現したパネルや解説も充実しており、千歳の歴史の流れを立体的に学ぶことができます。

暮らしのかけらにふれる小さな発見の場
館内では、キウス周堤墓群をはじめとする市内各地の遺跡から出⼟した実物資料を多数展⽰。装飾が施された⼟器や、狩りや暮らしに使われた道具に加え、丸みを帯びた形と素朴な表情が特徴の動物型⼟製品「びびちゃん」なども紹介されています。動物をかたどったとされるこの出土品は、ユニークな姿で多くの来館者に親しまれており、出⼟品を通して千歳に⽣きた⼈々の感性や⽂化の⼀端を感じることができます。

アイヌ⽂化の展⽰も充実
先史時代だけでなく、アイヌ⺠族の歴史と⽂化を紹介する展⽰も⾏っており、⾐装や⽣活道具、独⾃の信仰や世界観にふれることができます。千歳に根づく多様な⽂化と、そのつながりを学べる貴重な学習拠点です。
